ご祖母様が長く暮らされていた、ビンテージマンション。
その住まいを受け継ぎ、これからのおふたりの暮らしに合わせリノベーション。
大きく間取りを変えるのではなく、既存の空間や面影を残しながら、新しいデザインを重ねていく計画に。
LDKは、和室一部屋分を取り込むことで、開放感のある空間へ。
フローリングは、板を少しずつずらしたひとくせある貼り方によって、さりげない個性をプラス。ダイニングには、ラワン材の板張り天井と造作ベンチを取り入れ、木の温かみを感じる食卓に仕上げました。さらに、窓際には観葉植物と書斎を兼ねたサンルームのような一角を。限られたスペースながらも、住まいのムードをつくるポイントになっています。
キッチンにはオールステンレスを採用。無機質な素材感に、深みのあるグリーンのタイルがほどよいアクセントとなっています。
ダイニングとリビングは、インコと一緒に暮らすことを考え、ゆるやかに切り分けた間取りに。クリアガラスの間仕切り扉によって視線の抜けを確保し、圧迫感のない空間に仕上げています。リビング側には、インコのケージを置ける造作カウンターを設置。
室内窓も取り入れることで、LDKと寝室のつながりが緩やかに感じられます。
建具類はビンテージ感を意識したデザインで統一。
リビングドアはRシルエットが印象的な造作建具を、その他の建具は既存のものを取り入れ新旧それぞれの表情が馴染む仕上がりに。玄関には奥様の趣味である山登りとご主人様のキャンプ、それぞれの道具を無理なく収納できる土間に。
有効ボードやハンガーパイプなど、さまざまな収納法が可能です。
今回のリノベーションをきっかけに、インテリアや空間デザインに興味を持たれた奥様は、その後、学校に通って学ばれるほどに。受け継いだ住まいの記憶に、今のおふたりの暮らしを重ねて。
時間を経たマンションの味わいと、新しいデザインがゆるやかに溶け合う住まいです。